毎月出る分配金のほとんどが「元本払戻金」という事実がきちんと理解されていません。

つまり、利益のみからの分配金ではないということです。 元本払戻金(特別分配金)は、元本を取り崩して支払われる分配金で、その額だけ元本は減少します。

毎月定額のお金が入りますが、利益が出ていない場合は元本が削られてしまうのです。


一番の問題は、元本払戻金を利益の分配金と勘違いし「高い利回りが得られる」と誤認することです。 利益が出ていないときでも、元本を払い戻して高分配を維持していることが、きちんと理解されていません。


  • 金融庁が「顧客のためになる金融商品なのか」と問題視するようになった
  • 銀行や証券会社が販売を自粛するようになった
  • 徐々に人気が低下し、人気上位に毎月分配型ファンドが出ることは少なくなった
  • 販売手数料や信託報酬が高いファンドが多いことも問題

とはいえ、人気はあるようです。


毎月分配金を受け取ると、その都度、源泉税(利益から出る分配金の約2割)を差し引かれます。わざわざ税金を支払うために、毎月分配を選んでいるようなものです。


もし、毎月定額の受け取りが必要でないならば、毎月分配型を見直したほうが良いですね。

2022/02/25