IFOだとか、OCOだとか、注文方法や失効数量条件の意味をできる限りまとめて整理しました。
注文方法
IFD
- If Done
- 第一の注文が成立してから、第二の注文を発注する
- 「1ドル=110円」のときに新規で買い、「1ドル=115円」になったら決済で売る。というような注文を一度に出す
OCO
- One Cancels the Other
- 注文2個が同時に発注される。どちらか1個が成立したら、もう1個は取り消しされる
- 「1ドル=110円」でドル円の買ポジションを持っていて、「1ドル=115円」になったら利益確定の指値売り、「1ドル=105円」になったら損失限定の損切り売り注文を同時に発注する
IFO
- IFDとOCOを組み合わせた注文
- 新規注文と同時に、その新規注文が成立した際に初めて有効になる2種類の決済注文(利益確定のための「指値注文」と損失限定のための「ストップ注文」)を全てワンセットで出す
- 100円になったら新規で買い、そのあと、110円まで上がったら決済して売り、90円まで下がったら損切りする。というように、新規注文を発注し、かつ2つのシナリオで決済注文を発注する
IFDO
- IFOと同義
IFDOCO
- IFOと同義
SOR
- Smart Order Routing
- 複数の市場から注文者にとって最も良い価格を提供している市場を選択して売買注文を出す注文
- 東証とPTS(夜間取引可能な市場)とで有利な気配が出ている市場へ注文を出す
FIFO
- First In, First Out
- 先入れ先出し
- 成立日時の古いポジションから決済対象とする決済方式
- 保有していない又は同一ポジションは追加、反対ポジションは決済
- 2枚買いポジションがある場合、5枚の売りを入れると、自動的に2枚の買いポジションを決済して、差引きの3枚分を売りポジションにする(ドテン注文)
FIFOが無効になっていると、買い2枚の売り5枚というポジションになる
LIFO
- Last In, First Out
- 後入れ先出し
- 成立日時の新しいポジションから決済対象とする決済方式
- 保有していない又は同一ポジションは追加、反対ポジションは決済
P/L益順
- Profit Loss 利益順
- 取引単位あたりの利益額が大きい(または損失額が小さい)ものから決済
P/L損順
- Profit Loss 損失順
- 取引単位あたりの損失額が大きい(または利益額が小さい)ものから決済
失効数量条件
FAS
- Fill and Store
- 価格を指定して発注し、取引所における注文受付け時の最良気配価格で約定できる数量のみが成立し、未約定数量がある場合は、その数量が指定した価格で板に残る注文
FAK
- Fill and Kill
- 取引所における注文受付け時の最良気配価格で約定できる数量のみが成立し、未約定数量がある場合には、その数量が失効される注文
FOK
- Fill or Kill
- 取引所における注文受付け時の最良気配価格で全数量が約定しない場合には、注文自体が全失効となる注文
IOC
- Immediate or Cancel order
- 指定した値段かそれよりも有利な値段で、即座に一部あるいは全部を約定させ、成立しなかった注文数量はキャンセルされる注文
- 103円のIOC買い指値注文20単元を発注した場合、100円で5単元約定、103円で12単元約定、残注文3単元は板に表示されされずに自動的に失効
ややこしいですね。
2018/09/15