『プロになるためのデイトレード入門』 サンチャゴ
ただ単に、トレイリングストップがいいわけでない。相手(FXや225先物など)の動きを理解し、それに合わせた戦略が必要だとわかりました。
サンチャゴさんの『プロになるためのデイトレード入門』は、特にイグジットやストップに関するノウハウが、腑に落ちる内容でとても良かったです。薄々感じてることですが、文章で指摘されるとあらためて納得しますね。
サンチャゴさん
- 板読みと歩み値を読解する独特なトレード手法の個人投資家
- FXや米国株もトレード
- トレード手法のセミオートマ化と自動売買への挑戦も
- 理想とするのはファンダメンタルズ分析でトレードアイデアを創造し、エントリーとエグジットをテクニカル分析で行うこと
エントリー
- 高精度なラインを引く
- ラインまで引きつけてエントリー
- 板読みや歩み値の読解でリスクリワード比を上げる
- ストップ狩りは日常茶飯事、ゆえに、エントリーは小口がストップにかかるまで待つ
指値で利食い
- レンジ相場の場合はとにかく指値で利食いをするのが鉄則
- レンジ相場なのにトレイリングストップの方が良いなんてことはまずない
- 一般的には7割がレンジ相場で、3割がトレンド相場になる
- ゆえに、トレイリングストップが上手くいく状況はかなりレア
- トレンドが発生することに依存したエグジット戦略は、長い目で見ると上手くいかない
- トレイリングストップはよっぽど良い状況でないと使わない
- レンジ相場になるのか、トレンド相場になるのかはある程度後になって分かる
- ポジションを管理している段階ではどちらなのかはっきりしないことは多い
- それならば、すくなくともポジションの一部はターゲットで指値利食いしておくのが賢い選択
イグジット
- 日経225の場合、レンジ相場になることが多いということを前提にしたエグジット戦略
- 自分がトレードする相場の最新の傾向を常に把握しておくこと
- ほとんどの場合はターゲットで指値を使った利食い
- ターゲットとは、プライスアクション的にレジスタンスやサポートになり得る最初のポイント
エントリー後、トレンド発生
- 明確なトレンドが発生し始めたら、トレイリングストップで利益を伸ばす
- スイングハイが形成されるたびに、そこにストップを下げてついていくなど
- 一気に大きな出来高を伴って利益の方向に動いたなら、さらに短期足に切り替えてタイトなトレイリングストップに切り替える
ストップ
- ストップを置く位置はなるべきタイトに
- チャートや歩み値、板情報を見て、ストップは、根拠のある位置に置く
- そこにまではいかないだろうというギリギリのラインにストップを置く
- 相場のノイズに引っかからないギリギリのところ
- 空売りをしている場合だとスイングハイの1,2ティック上
- 買っている場合ならスイングローの1,2ティック下
- ただし、他のトレーダーのストップ注文(損切り注文)が出た後、その時に形成されたスイングハイ/スイングローを使う
- ストップを置くポイントは、もしそこに到達したら、エントリーの根拠が崩れるポイントであるべき
ロスカット
- エントリー直後に自分のポジションに逆らう大口注文が目立ち始めたらすぐにロスカット
- これは歩み値が見れる株や日経225トレーダーの特権
- 状況が整えば、再エントリーはいつでもできる
- 勝ちトレードを大きくすることではなく、負けトレードの金額を小さくすることでも損益レシオは向上する
- 1回のロスカットは、1回の勝ちトレードで取り戻せる金額に抑える
- なるべく早くブレークイーブンにロスカット注文を動かす
『プロになるためのデイトレード入門』 サンチャゴ
2022/04/25